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Order tie

シーンに合わせて着る


いつ着るか

どんな用途で着る服にするか決めます。洋服には着る機会によってルールがあるからです。たとえば、礼服なのか、ビジネスで着るのか、ビジネスでも堅い業種なのか、比較的自由なのか。あるいは夜遊び用とか、プライベートのお洒落着なのか。それによってある程度イメージが固まってきます。

フォーマル

フォーマル

紳士服の世界でフォーマルウェアには厳密なルールがあります。TPOに合わせてそのルールに従って着るのがマナーといえます。
色はやはり黒が基本です。とくに弔事で着るなら、日本では黒がいいでしょう。慶事であればミッドナイトブルーと呼ばれるごく濃色のネイビーでもいいかと思います。
スタイルは昼式であればモーニングコートかディレクターズスーツ、夜会なら燕尾服かタキシードです。この中でタキシードは比較的自由な着こなしが許されているアイテムで、カラードや柄物、凝ったデザインなど、最近は市民権を得てきており、ぜひチャレンジしてほしいアイテムです。

一般的な略礼装、つまりブラックスーツは一応慶事、弔事、昼、夜すべて対応できる万能なフォーマルウェアです。その場合のデザインは、格式高い順からシングル3ピースの1つボタン、ダブル6つボタンとなりますが、通常のシングル2ボタンでも問題はありません。

フォーマルに関しての厳密なルールは、昨今はやや崩れつつあるとはいえ、場によっては間違えると恥をかくことになってしまいます。迷っている方は一度ご相談ください。

ビジネス

ビジネス

ビジネスウェアは業種によって様々なので、ここでは一般企業の営業でも着れる服ということでいきます。
まず色については最も格式高いのは濃紺、次いでチャコールグレーで、色が濃いほうがフォーマルです。それ以外の色、茶系やグリーン系などは色味としてカジュアル、スポーティな色だと認識してください。ビジネスにおいて着る場合はTPOと色味を考慮する必要があります。
柄についてはフォーマルな順にソリッド(無地)、シャドー系(ヘリンボン等の織柄)、ストライプ系、チェックやその他の柄という順になります。柄が大きかったり、色が複数使われているなど、華やかになるほどカジュアルになっていきます。

また、なかなかそこまで気を使うのは難しいですが、どちらかというと紺系や無地は夜向き、グレー系、柄物は昼向きという傾向もあるようです。
スタイルはやはりシングルが無難です。ダブルブレステッドはビジネスでNGというわけではありませんが、自分のものとして着こなすのは難易度が高いので、自信のある方はぜひチャレンジしてください。

ボタンの数については、2つボタン、3つボタンといったボタンの数よりもVゾーンの深さに注目してください。Vゾーンが狭くなると生地の面積が縦長になるため、抑揚のない体型だとどうしても間延びした印象になるため、胸板が薄くやせた体型には合いづらいです。また太った体型や顔の大きな方も詰まった印象になるため向かないです。

つまり鍛えられた逆三角形の体型でないと、3つボタンは着こなすのが難しいということです。ですから、スタイルに自信がないが3つボタンが好きな方は、段返りの3つボタン(第1ボタンの下で衿が返り、第1ボタンは飾りになっているスタイル)をおすすめします。
対して2つボタンは比較的万能で、日本人に良く似合うといわれています。2つボタンの場合はボタン位置の高さで印象が変わります。低い位置だとモード寄り、ウェストのくびれている位置だとクラシックなイメージになります。

重要なのはビジネスでスーツを着る場合は自分の好みも大切ですが、ビジネスの相手にどういう印象を与えるのか、自分をどう見せたいのかを考えることです。扱っている商品や業種によって適したスーツは違ってきますので、私どものようなスタッフや知人の方などの意見も参考にして選ぶのが良いと思います。

カジュアル

カジュアル

プライベートで着るカジュアルウェアはまずご自身のお好みを優先します。私どものご提供できるカジュアルウェアはクラシックカジュアルです。つまりジャケットにスラックスを合わせるスタイル、いわゆるジャケパンです。
例えば夏のジャケットの素材で最も洒落ているのは麻でしょう。ベージュやサックスなど明るい色の麻のジャケットをしわなど気にせず着てほしいですね。またコットンやシルク、カシミヤとの混紡など面白い素材が色々とあります。
冬のジャケット素材の筆頭はツイードです。ハリスツイードに代表される紡毛糸をつかった男らしい素材感のものからイタリア製の梳毛糸のものなど様々です。

オーダーの世界のジャケットの生地は素材感、柄とも本当に様々で見ているだけでも楽しくなります。ぜひその中からお気に入りの一着を見つけてほしいと思います。
パンツについてもオーソドックスなウールのものからコットンなどカジュアルな素材や柄物までカジュアルなら選択肢が広がります。また丈や太さなど自由にできるオーダーならセンスひとつで個性を出すことができます。

「カジュアルウェアをわざわざオーダー?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、素材の豊富さやシルエットを自由に変えられるところなど、クラシックカジュアルこそオーダーに向いた分野です。ぜひスタッフと一緒に相談しながら個性を生かした洋服を作りましょう!